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2010/08/22

コードを覚えよう 第5回『その他のコード』

前回まででダイアトニックスケール上での基本的なコードを紹介しました。
前回までに紹介したコードだけを並べていってもそれなりに曲は作れます。
しかし、楽曲を彩る上でまだまだよく使われるコードが残っています。


■3度ずつの積み重ねでない変則的なコード

⑧シックス・コード
(C6)

音構成:ルート、M3(長3度)、P5(完全5度)、M6(長6度)
まめ知識:C6(ド、ミ、ソ、ラ)はAm7(ラ、ド、ミ、ソ)と構成音が同じである事からAm7の転回形と捉える事もできます。このようにルート(ベース)の音が何であるかでコードネームも変わってくるわけです。

(Cm6)

音構成:ルート、m3(短3度)、P5(完全5度)、M6(長6度)
こちらはAm7(♭5)の転回形と捉える事もできます。
Cm6(ド、♭ミ、ソ、ラ)
Am7(♭5)(ラ、ド、♭ミ、ソ)

コードネームはトライアド(メジャートライアドの場合はCなど、マイナートライアドの場合はCmなど)の右に『6』が付きます。(C6、Cm6のように)
覚え方:通常、和音は3度ずつ積み重ねるものですが、これはトライアドにM6(長6度)を足した形のコードです。


⑨サスフォー・コード
(G7sus4)

音構成:ルート、P4(完全4度)、P5(完全5度)、m7(短7度)
響き:P4(完全4度)の浮遊感が特徴的なコードです。
覚え方:M3(長3度)の代わりにP4(完全4度)が使われます。ゆえにP4(完全4度)がM3(長3度)に戻りたがっています^^;
7sus4 → 7という進行は定番中の定番です。
あと、7は省略して3和音にしても構いません。


⑩アド・ナインス・コード
(C add9)

音構成:ルート、M2(長2度)、M3(長3度)、P5(完全5度)
響き:M3とM2を全音でぶつけてちょっと刺激的なコードです。綺麗な感じの響きです。

(Cm add9)

音構成:ルート、M2(長2度)、m3(短3度)、P5(完全5度)
響き:m3とM2を半音でぶつけてかなり刺激的なコードです。しかし奥深い感じの響きです。原ジマの歌い出し部分などで使いました。

覚え方:メジャートライアド、もしくはマイナートライアドにM2(長2度)を足すだけです。
まめ知識:和音を3度ずつドから1、3、5、7、9と積み重ねるとド、ミ、ソ、シ、レとなります。しかし、これは『9』のついたテンションコード『CM79』になります。『add9』となるのはドライアド(3和音)に9=M2を足しただけで構成音に『7』が含まれていないからです。


■P5(完全5度)が変化したコード

⑪ディミニッシュ・セブンス・コード(もしくはディミニッシュ・コード)
(Cdim7)

音構成:ルート、m3(短3度)、-5(減5度)、-7=M6(減7度=長6度)
響き:ルートと-5がトライトーンの関係で、さらにm3と-7もトライトーンの関係で不安定すぎて救いようの無いコードです。
覚え方:ルートの音名の右に『dim7』と表記されます。ただこの『7』は例外的で通常の『m7(短7度)』ではなくm7をさらに半音下げた-7(減7度)になります。これはM6(長6度)と異名同音です。4つの音すべてがm3(短3度)の間隔で積み重なっています。『7』を表記せずに4和音でも単に『dim』と表記する事もあります。
ややこしいですが、これがdim7(ディミニッシュ・セブンス・コード)であります。
注意:ちなみにディミニッシュのトライアド(ルート、m3、-5)にm7(短7度)を加えたコードは『◯m7(♭5)』になります。間違えないように!!


⑫オーギュメント・コード
(C(#5)またはCaug)

音構成:ルート、M3(長3度)、+5(増5度)
響き:単体で聴くと不思議な響きです。
覚え方:メジャートライアドのP5(完全5度)が+5(増5度)に変化したコードです。このコードは経過和音的に使われる事が多いようです。
補足:4和音にしようとすればをC7(#5)やCM7(#5)などの形にもできます。


■組み合わせのバリエーション
(CmM7)

音構成:ルート、m3(短3度)、P5(完全5度)、M7(長7度)
響き:少々エグめな響きです。
覚え方:マイナートライアドであるCmにM7(長7度)を足したコードです。『Cm』+『M7』=『CmM7』となります。このコードも経過和音的に使われる事が多いようです。


■まとめ
よく使われると思われるコードは一通り紹介しました。
他にも組み合わせ次第でいろいろなコードが出来ます。
まとめとして一般的なコード表記の仕方を紹介しておきます。

ルート(根音)
 音名(アルファベット)

3度(ルート音名の右下に表記します)
 M3(長3度):省略
 m3(短3度):m

5度(ルート音名の右上に表記します)
 -5(減5度):(♭5)
 P5(完全5度):省略
 +5(増5度):(#5)または aug

7度(ルート音名の右下に表記します マイナーコードの場合はmの右に表記します)
 m7(短7度):7
 M7(長7度):M7


次回はテンション・コード(5和音、6和音)について(予定)
その前に4和音の構成が基礎となるのでしっかり理解しておきましょう。

質問や疑問点はコメントにて受付けます。

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コメント

今作ってる曲が長引いている・・==;
それが終わったらまた来るのでよろしくね、==..

投稿: river | 2010/08/24 02時55分

>>riverさん
実は自分もそうだ・・・。
とりあえず今作ってる曲がんばれー!

投稿: まさくに | 2010/08/24 23時59分

頑張れありがとっ、作ってた曲完成した、!
おぉぅ、まさくにさんもそうか・・。
気楽に頑張れよー!

⑨サスフォー・コードの7sus4 → 7、あぁ、聴いたことあるある!て声が出てしまったw

他も単発で聴くとかなり特殊な響きが多いんだね・・。
この辺りのコードはその、経過和音?として単発で聴いた時に安定したコードとの間に入ってくる、ということ?
⑨のような、セットとなるようなコードがあるていうことなのかな・・?==..

投稿: | 2010/08/28 21時01分

>>riverさん?
出来たみたいですね。後で聴きに行きます!

今回のコードは同じコードがしばらく続く場合に内声を変化させた経過和音として使われる事が多いコードですが、突然組み込んでも問題ないですよ。7sus4→7みたいにダイアトニックコードの中に(6やadd9、#5やmM7)を組み込んで内声を変化させるとセットのバリエーションはいろいろ出来ると思います。
内声変化だけでなくそれのみで使うのもアリです。メロディ(=スケール)と合ってれば、もしくはメロディの邪魔をしなければコード進行は何を使っても自由です。単調な曲から脱却する為には効果的かもしれません。
例えば、C(#5)のコードが鳴っている時にホールトーンスケール(すべて全音間隔でできているスケール)でメロディを奏でるとか。
あとディミニッシュはドミナントの代わりとしても使えます。例えばE7→Am7のところをG#dim7→Am7というように。(G#dim7はE7(♭9)のルートを削った形の和音構成です)

投稿: まさくに | 2010/08/30 02時15分

名前書くの忘れてた、w そう、riverでした。

そうか、、メロディの邪魔をしなければ自由なのか・・。
教えてもらったの含め、試してみる!
ありがとう!!

投稿: river | 2010/08/30 04時25分

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