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2010/09/07

コードを覚えよう 第6回『転回形、ヴォイシング、分数コード』

テンションコードに入る前にテンションとはあまり関係ないですが転回形、ヴォイシング、分数コードについて触れておきます。(コードというよりもアレンジの勉強という感じですが)
これらは楽曲に普通に使われる日常的なものでありますので、飛ばすわけにはいきません。


■転回形
例えばCのドライアドであるC(ド)、E(ミ)、G(ソ)
をそのままピアノなどで弾けばドミソですが・・・
G(ソ)、C(ド)、E(ミ)
と弾いても、
E(ミ)、G(ソ)、C(ド)
と弾いても。
Cのトライアドです。
これを転回形と言います。
音の並び方が変わっただけですが、響き的にも受ける印象が違いますね。

特にピアノなどでめくるめくコード進行を演奏する場合、転回形を織り交ぜないと音の流れがギクシャクしてしまいます。
次のコードにスムーズにつながるようになるべく少ない動きで弾くのが基本です。
そうなると自然に転回形を使う事も多くなってきます。
と言うか、素直にルートから順番に弾く方が少ないですね・・・。

ベース(最低音を担当する楽器)がコードのルートを弾いていれば、ピアノなどのコード楽器が転回形で弾いていてもそのコードは変わりません。
ただベースもルートだけを弾いているわけではないので、コードが変わる部分や、1拍目など重要なポイントでルートを弾いていればコードを認識できます。


■ヴォイシング
声部配置です。
例えばCのドライアドであるC(ド)、E(ミ)、G(ソ)
これをどのように配置させるかです。
コードの構成音であれば、どの順番でどのように配置しても自由です。
ギターなどでは構造的にピアノなどの鍵盤楽器とは違い、密集したヴォイシングが苦手な為、同じ音が重複していたり、かなり広い間隔でヴォイシングされます。その結果、広がりのある響きになったりします。
6本の弦を全部使うと低い方からC(ド)、G(ソ)、C(ド)、E(ミ)、G(ソ)、C(ド)
とかになります。
鍵盤楽器でもこのように広範囲にわたってコードを弾いたりもします。
ヴォイシング次第で同じコードでも受ける印象が変わってきます。
時には引き算をしたほうがスッキリする事もあります。
耳を頼りにその曲の状況に合ったヴォイシングを試していきましょう。

豆知識:弾かなくても良い音
コード楽器で4和音やテンションコードを弾く時に何か音を省略したい場合、ベースがルートを弾いていればルートを省略できます。他にもP5(完全5度)は省略できます。無くても何とかなる音です。
コード楽器で重要な音はコードの性格を決める3度、4和音なら7度も重要です。
テンションコード(5和音、6和音)が出てくると全ての音を弾くと逆にうるさくなる場合があります。
そういう時はルートやP5(完全5度)を省略しましょう。


■分数コード
これも楽曲中でよく使われます。

数学の分数とは全く関係ありません^^;
形が分数っぽいのでそう呼ばれているだけです。
スラッシュ・コードと呼ぶ場合もあります。

これは、ベース(最低音を担当する楽器)がコードのルート以外の音を弾いている場合に付けられます。

コード/ベース音

例えばCのドライアドのC(ド)、E(ミ)、G(ソ)
で、ベースがG(ソ)を弾いていたら、

C/G

という表記になります。

コードonベース音(C onG)という表記の仕方もありますが同じことです。

ベースラインを滑らかに進行させたい時などに効果的です。
ベースがどの音を弾くかで全体の響きが変わってくるので、慎重にいきましょう。
基本はコード構成音の中の音が使われます。

注意してほしいのは、コード楽器がCのドライアドのC(ド)、E(ミ)、G(ソ)
を弾いている時にベースがA(ラ)を弾くと、
C/A
ともとれますが、
音構成(A(ラ)、(ド)、E(ミ)、G(ソ))と響きがAm7なのでAm7と言った方がいいのかも。
しかし「俺がベースでA弾くから、あなたたちはCのトライアド弾いてね♡」という意味ではC/Aという表記でもいいでしょう。


ではまた!!

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コメント

毎回ためになる講座ありがとうございます!

今現在ボカロ曲を作曲しようと勉強中ですので、とてもうれしいです。
音楽経験のない自分はもう四苦八苦…


マイペースにがんばってください^^

投稿: つぴん | 2010/09/08 02時02分

ふむふむ…
φ(..)
…ふむ?

…(´・ω・`)
聴く専門なんで音楽わからないです

久しぶりにコメントしてみたかっただけです、すいませんでした。
応援してます!

投稿: fortune | 2010/09/08 05時02分

>>つぴんさん
現在、作曲を勉強中ですか?
この講座で何か少しでも役に立てる事があれば嬉しいです。
自分もまだまだ勉強中の身です。^^;
共にがんばりましょう!
疑問点とかあったらいつでも聞いてくださいね。

>>fortuneさん
最近、告知や日記が少なくてすみません・・・。
またボカロ活動復帰できるようマイペースにがんばります。
コメントありがとうございました。

投稿: まさくに | 2010/09/09 00時34分

第6回UPされていたとは・・、今気付いた..orz
同コードの曲ばかり作ってたから、転回形とヴォイシングはすんなり入ってきた。うし。
でもこれ、
>テンションコード(5和音、6和音)が出てくると全ての音を弾くと逆にうるさくなる場合があります。
そういう時はルートやP5(完全5度)を省略しましょう。
目から鱗・・。
今回もありがとう!

投稿: river | 2010/09/12 02時48分

>>riverさん
UPされてましたよ!^^;
ベースがルートを弾いていれば、ルート省略可。
コードにP5(完全5度)が含まれている場合はP5(完全5度)省略可。ただし、P5(完全5度)が変化した♭5や#5を含むコードはそれ自体がコードの特徴的な音になるため省略できません。
逆にロックなどでルート+P5(完全5度)のパワーコードを使い重量感を出す事もあります。

投稿: まさくに | 2010/09/13 02時31分

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