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2010年9月の3件の記事

2010/09/30

コードを覚えよう 第7回『マイナースケール上のコード』

テンションに行く前にマイナースケール上(短音階)のコードにも触れておきます。

メジャースケール(長音階)と共に使われる頻度の高いスケールです。
1個しかないメジャースケール(長音階)と比べると、マイナースケール(短音階)は3個と少し複雑です。

マイナースケールの音程間隔を簡単に言ってしまうと、メジャースケールのラからはじまる「ラシドレミファソ」でマイナースケール(ナチュラル・マイナースケール)になります。

しかし今回の講座では、音程の間隔とメジャースケールとの変化点を理解しやすくする為に、ピアノの白鍵のみで弾けるCメジャースケールから変化させて解説します。ですのでメジャースケールの音程間隔は絶対に理解しておいてください。


①ナチュラル・マイナースケール(自然的短音階)

■ナチュラル・マイナースケールの音程
(ド)
(レ)M2(長2度)
(ミ♭)m3(短3度)
(ファ)P4(完全4度)
(ソ)P5(完全5度)
(ラ♭)m6(短6度)
(シ♭)m7(短7度)

ド レ ミ♭ ファ ソ ラ♭ シ♭

メジャースケールのミとラとシの3音を半音下げます。(Cメジャースケールから変化させるとこの変化した3音がピアノの黒鍵になります)

■スケールから導き出される7つのコード
(ド)Cm7【I m7】
(レ)Dm7(♭5)【II m7(♭5)】
(ミ♭)E♭M7【♭III M7】
(ファ)Fm7【IV m7】
(ソ)Gm7【V m7】
(ラ♭)A♭M7【♭VI M7】
(シ♭)B♭7【♭VII 7】

■欠点
コード進行の上でメジャースケールの時のようにV7(不安)→IM7(解決)というドミナントモーションができません。B♭7をドミナントにするとE♭M7に解決してE♭メジャースケールに転調してしまいます。
これをG7→Cm7というように進行できるようにしたのが次回に紹介するハーモニック・マイナースケールです。


②ハーモニック・マイナースケール(和声的短音階)

■ハーモニック・マイナースケールの音程
(ド)
(レ)M2(長2度)
(ミ♭)m3(短3度)
(ファ)P4(完全4度)
(ソ)P5(完全5度)
(ラ♭)m6(短6度)
(シ)M7(長7度)

ド レ ミ♭ ファ ソ ラ♭ 

ナチュラル・マイナースケールのシの音を半音上げます。

■スケールから導き出される7つのコード
(ド)CmM7【I mM7】
(レ)Dm7(♭5)【II m7(♭5)】
(ミ♭)E♭M7(#5)【♭III M7(#5)】
(ファ)Fm7【IV m7】
(ソ)G7【V 7】
(ラ♭)A♭M7【♭VI M7】
(シ)Bdim7【VII 7】

■欠点
♭ラとシの間が全音半開いてしまい終始このスケールで弾くとエスニック?な響きになります。この辺りの理論はヨーロッパのクラシック音楽からですが、当時のヨーロッパの人達はこのエスニックな響き=下世話という認識があったのかも知れません・・・。(この欠点を補ったのが次に紹介するメロディック・マイナースケール(旋律的短音階)です)
ゆえに一般的にこのスケールを使うのはドミナントモーションの時だけでその後ナチュラルマイナースケールに解決する事が多いです。 
V7(ハーモニックマイナー)→Im7(ナチュラルマイナー)


③メロディック・マイナースケール(旋律的短音階)

■メロディック・マイナースケールの音程
(ド)
(レ)M2(長2度)
(ミ♭)m3(短3度)
(ファ)P4(完全4度)
(ソ)P5(完全5度)
(ラ)m6(長6度)
(シ)M7(長7度)

ド レ ミ♭ ファ ソ  シ

ハーモニック・マイナースケールのラの音を半音上げます。
ハーモニック・マイナースケールの欠点でもある♭ラとシの間の全音半の間隔をなんとか全音間隔におさめたスケールです。

■スケールから導き出される7つのコード
(ド)CmM7【I mM7】
(レ)Dm7【II m7】
(ミ♭)E♭M7(#5)【♭III M7(#5)】
(ファ)F7【IV 7】
(ソ)G7【V 7】
(ラ)Am7(♭5)【VI m7(♭5)】
(シ)Bdim7【VII 7】

■欠点
気がついた人もいるかも知れませんが、ミ♭以外はすべてメジャースケールです・・・。
ここまでくると短調の雰囲気も薄れてくるので、マイナースケールでは以上で紹介した3つのスケールを時と場合によって使い分けるのです。これはこれで個人的には好きですが。


■今回のまとめ
マイナースケールはメジャースケールほど完璧ではありません。しかし、現代でも音楽にとって欠かせない魅力的なスケールである事は事実です。
ナチュラルマイナースケールを中心に他の2つのマイナースケールを補助的に織り交ぜながら使っていくのが基本です。

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2010/09/10

『原ジマ』カラオケ配信決定ありがとうございます

『原罪と未来のジレンマ』
JOYSOUNDのサイトで公式に発表されました。
http://joysound.com/ex/utasuki/request/_offset_160_pastlist.htm?selectDate=
カラオケ配信が決定したみたいです。
皆様、投票ありがとうございました!
配信は10月中旬以降らしいです。


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あと、昨年8月から投票開始していた『名もなき一陣の風となり』は投票期間1年を過ぎたので、投票終了となりました。
この曲を投票してくれた皆様ありがとうございました。そして入曲できずすみません・・・。


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現在『空蝉の聲』『Only a little』『Between The Real and Fairy tale.』の3曲が投票期間中です。
リアルタイムリクエスト投票中の曲
カラオケ化してほしい曲があったら、よろしければぜひ投票お願いします。

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2010/09/07

コードを覚えよう 第6回『転回形、ヴォイシング、分数コード』

テンションコードに入る前にテンションとはあまり関係ないですが転回形、ヴォイシング、分数コードについて触れておきます。(コードというよりもアレンジの勉強という感じですが)
これらは楽曲に普通に使われる日常的なものでありますので、飛ばすわけにはいきません。


■転回形
例えばCのドライアドであるC(ド)、E(ミ)、G(ソ)
をそのままピアノなどで弾けばドミソですが・・・
G(ソ)、C(ド)、E(ミ)
と弾いても、
E(ミ)、G(ソ)、C(ド)
と弾いても。
Cのトライアドです。
これを転回形と言います。
音の並び方が変わっただけですが、響き的にも受ける印象が違いますね。

特にピアノなどでめくるめくコード進行を演奏する場合、転回形を織り交ぜないと音の流れがギクシャクしてしまいます。
次のコードにスムーズにつながるようになるべく少ない動きで弾くのが基本です。
そうなると自然に転回形を使う事も多くなってきます。
と言うか、素直にルートから順番に弾く方が少ないですね・・・。

ベース(最低音を担当する楽器)がコードのルートを弾いていれば、ピアノなどのコード楽器が転回形で弾いていてもそのコードは変わりません。
ただベースもルートだけを弾いているわけではないので、コードが変わる部分や、1拍目など重要なポイントでルートを弾いていればコードを認識できます。


■ヴォイシング
声部配置です。
例えばCのドライアドであるC(ド)、E(ミ)、G(ソ)
これをどのように配置させるかです。
コードの構成音であれば、どの順番でどのように配置しても自由です。
ギターなどでは構造的にピアノなどの鍵盤楽器とは違い、密集したヴォイシングが苦手な為、同じ音が重複していたり、かなり広い間隔でヴォイシングされます。その結果、広がりのある響きになったりします。
6本の弦を全部使うと低い方からC(ド)、G(ソ)、C(ド)、E(ミ)、G(ソ)、C(ド)
とかになります。
鍵盤楽器でもこのように広範囲にわたってコードを弾いたりもします。
ヴォイシング次第で同じコードでも受ける印象が変わってきます。
時には引き算をしたほうがスッキリする事もあります。
耳を頼りにその曲の状況に合ったヴォイシングを試していきましょう。

豆知識:弾かなくても良い音
コード楽器で4和音やテンションコードを弾く時に何か音を省略したい場合、ベースがルートを弾いていればルートを省略できます。他にもP5(完全5度)は省略できます。無くても何とかなる音です。
コード楽器で重要な音はコードの性格を決める3度、4和音なら7度も重要です。
テンションコード(5和音、6和音)が出てくると全ての音を弾くと逆にうるさくなる場合があります。
そういう時はルートやP5(完全5度)を省略しましょう。


■分数コード
これも楽曲中でよく使われます。

数学の分数とは全く関係ありません^^;
形が分数っぽいのでそう呼ばれているだけです。
スラッシュ・コードと呼ぶ場合もあります。

これは、ベース(最低音を担当する楽器)がコードのルート以外の音を弾いている場合に付けられます。

コード/ベース音

例えばCのドライアドのC(ド)、E(ミ)、G(ソ)
で、ベースがG(ソ)を弾いていたら、

C/G

という表記になります。

コードonベース音(C onG)という表記の仕方もありますが同じことです。

ベースラインを滑らかに進行させたい時などに効果的です。
ベースがどの音を弾くかで全体の響きが変わってくるので、慎重にいきましょう。
基本はコード構成音の中の音が使われます。

注意してほしいのは、コード楽器がCのドライアドのC(ド)、E(ミ)、G(ソ)
を弾いている時にベースがA(ラ)を弾くと、
C/A
ともとれますが、
音構成(A(ラ)、(ド)、E(ミ)、G(ソ))と響きがAm7なのでAm7と言った方がいいのかも。
しかし「俺がベースでA弾くから、あなたたちはCのトライアド弾いてね♡」という意味ではC/Aという表記でもいいでしょう。


ではまた!!

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