カテゴリー「コードを覚えよう」の8件の記事

コードを中心に音楽理論を考える

2010/10/17

コードを覚えよう 第8回『テンション・コード』

さていよいよテンション・コードです。
今回で最終回です。

テンションとは4和音の上にさらに音を増やしたコードです。緊張感が増したり奥深い響きが生まれたりします。

テンションには大きく分けて9、11、13の3種類があります。
ルートに対して9度(オクターブ上の2度)、11度(オクターブ上の4度)、13度(オクターブ上の6度)です。(実際ヴォイシングによってはオクターブ上にならない事もあります)

更に細分化すると

■9
♭9、9、#9

■11
11、#11

■13
♭13、13

これらのテンションがどこでも自由に使えるというわけではなく、コードの機能、スケールによって限定されてきます。・・・と言うと、堅苦しいですが、簡単に言うとコードの機能や響きなどをぶち壊す音はなるべく使わないほうが良いと言うことです。上手く使う事で楽曲がより味わい深いものになると思います。

キーに対して、どの機能のコードかによって使えるテンションが変わってきます。

それでは、ダイアトニック・コードで使えるテンションを見ていきましょう。

■メジャースケール上で使用されるテンション
【I M7及びI6】(9,13)
【II m7】(9,11)
【III m7】(11)
【IV M7及びIV6】(9,#11,13)
【V 7】(♭9,9,#9,#11,♭13,13)
【V 7sus4】(9,13)
【VI m7】(9,11)
【VII m7(♭5)】(11,♭13)

補足
【V 7】(ドミナント)に関してはかなりたくさんのテンションが使用できますが、それらが全て同時に使えるわけではなく組み合わせによって変わってきます。メジャーキーのおだやかな『ナチュラル系』と、マイナースケールからの借用、ジャズ的アプローチの強い『オルタード系』に分けられます。オルタード系では4つの組み合わせから選択することになります。

①ナチュラル系
 (9,#11,13)

②オルタード系
 (♭9,#11,♭13)
 (#9,#11,♭13)
 (♭9,#11,13)
 (#9,#11,13)


■マイナースケール上で使用されるテンション
【I m7】(9,11)
【I m6】(9)
【I mM7】(9,13)
【II m7(♭5)】(11,♭13)
【♭III M7及び♭III 6】(9,13)
【IV m7及びIV m6】(9,11)
【V m7】(11)
【V 7】(♭9,#9,#11,♭13)
【♭VI M7】(9,#11,13)
【VI m7(♭5)】(9,11)
【♭VII 7】(9,#11,13)
【VII dim】(♭13)

補足
・マイナースケールは3種類あるのでそのテンションノート(及びコード)がナチュラルマイナー、ハーモニックマイナー、メロディックマイナーのどのスケールに属するかを考えメロディやアレンジを考える必要があります。
・【VII dim】に関しては上記以外にM7を加えてテンションと考える事もできます。
・ディミニッシュコードのテンションの考え方
 コード構成音のM2度上の音がそのスケール内の音であればテンションとして使用できる。


■まとめ
今まで『コードを覚えよう』というタイトルでここまで連載してきました。
コードをコードネームだけでなく構成音や響き、スケールと絡めて覚える事がこの連載の目的でありここまででそれを解説したつもりです。
少しでも皆様のお役に立てたなら幸いです。

| | コメント (2)

2010/09/30

コードを覚えよう 第7回『マイナースケール上のコード』

テンションに行く前にマイナースケール上(短音階)のコードにも触れておきます。

メジャースケール(長音階)と共に使われる頻度の高いスケールです。
1個しかないメジャースケール(長音階)と比べると、マイナースケール(短音階)は3個と少し複雑です。

マイナースケールの音程間隔を簡単に言ってしまうと、メジャースケールのラからはじまる「ラシドレミファソ」でマイナースケール(ナチュラル・マイナースケール)になります。

しかし今回の講座では、音程の間隔とメジャースケールとの変化点を理解しやすくする為に、ピアノの白鍵のみで弾けるCメジャースケールから変化させて解説します。ですのでメジャースケールの音程間隔は絶対に理解しておいてください。


①ナチュラル・マイナースケール(自然的短音階)

■ナチュラル・マイナースケールの音程
(ド)
(レ)M2(長2度)
(ミ♭)m3(短3度)
(ファ)P4(完全4度)
(ソ)P5(完全5度)
(ラ♭)m6(短6度)
(シ♭)m7(短7度)

ド レ ミ♭ ファ ソ ラ♭ シ♭

メジャースケールのミとラとシの3音を半音下げます。(Cメジャースケールから変化させるとこの変化した3音がピアノの黒鍵になります)

■スケールから導き出される7つのコード
(ド)Cm7【I m7】
(レ)Dm7(♭5)【II m7(♭5)】
(ミ♭)E♭M7【♭III M7】
(ファ)Fm7【IV m7】
(ソ)Gm7【V m7】
(ラ♭)A♭M7【♭VI M7】
(シ♭)B♭7【♭VII 7】

■欠点
コード進行の上でメジャースケールの時のようにV7(不安)→IM7(解決)というドミナントモーションができません。B♭7をドミナントにするとE♭M7に解決してE♭メジャースケールに転調してしまいます。
これをG7→Cm7というように進行できるようにしたのが次回に紹介するハーモニック・マイナースケールです。


②ハーモニック・マイナースケール(和声的短音階)

■ハーモニック・マイナースケールの音程
(ド)
(レ)M2(長2度)
(ミ♭)m3(短3度)
(ファ)P4(完全4度)
(ソ)P5(完全5度)
(ラ♭)m6(短6度)
(シ)M7(長7度)

ド レ ミ♭ ファ ソ ラ♭ 

ナチュラル・マイナースケールのシの音を半音上げます。

■スケールから導き出される7つのコード
(ド)CmM7【I mM7】
(レ)Dm7(♭5)【II m7(♭5)】
(ミ♭)E♭M7(#5)【♭III M7(#5)】
(ファ)Fm7【IV m7】
(ソ)G7【V 7】
(ラ♭)A♭M7【♭VI M7】
(シ)Bdim7【VII 7】

■欠点
♭ラとシの間が全音半開いてしまい終始このスケールで弾くとエスニック?な響きになります。この辺りの理論はヨーロッパのクラシック音楽からですが、当時のヨーロッパの人達はこのエスニックな響き=下世話という認識があったのかも知れません・・・。(この欠点を補ったのが次に紹介するメロディック・マイナースケール(旋律的短音階)です)
ゆえに一般的にこのスケールを使うのはドミナントモーションの時だけでその後ナチュラルマイナースケールに解決する事が多いです。 
V7(ハーモニックマイナー)→Im7(ナチュラルマイナー)


③メロディック・マイナースケール(旋律的短音階)

■メロディック・マイナースケールの音程
(ド)
(レ)M2(長2度)
(ミ♭)m3(短3度)
(ファ)P4(完全4度)
(ソ)P5(完全5度)
(ラ)m6(長6度)
(シ)M7(長7度)

ド レ ミ♭ ファ ソ  シ

ハーモニック・マイナースケールのラの音を半音上げます。
ハーモニック・マイナースケールの欠点でもある♭ラとシの間の全音半の間隔をなんとか全音間隔におさめたスケールです。

■スケールから導き出される7つのコード
(ド)CmM7【I mM7】
(レ)Dm7【II m7】
(ミ♭)E♭M7(#5)【♭III M7(#5)】
(ファ)F7【IV 7】
(ソ)G7【V 7】
(ラ)Am7(♭5)【VI m7(♭5)】
(シ)Bdim7【VII 7】

■欠点
気がついた人もいるかも知れませんが、ミ♭以外はすべてメジャースケールです・・・。
ここまでくると短調の雰囲気も薄れてくるので、マイナースケールでは以上で紹介した3つのスケールを時と場合によって使い分けるのです。これはこれで個人的には好きですが。


■今回のまとめ
マイナースケールはメジャースケールほど完璧ではありません。しかし、現代でも音楽にとって欠かせない魅力的なスケールである事は事実です。
ナチュラルマイナースケールを中心に他の2つのマイナースケールを補助的に織り交ぜながら使っていくのが基本です。

| | コメント (2)

2010/09/07

コードを覚えよう 第6回『転回形、ヴォイシング、分数コード』

テンションコードに入る前にテンションとはあまり関係ないですが転回形、ヴォイシング、分数コードについて触れておきます。(コードというよりもアレンジの勉強という感じですが)
これらは楽曲に普通に使われる日常的なものでありますので、飛ばすわけにはいきません。


■転回形
例えばCのドライアドであるC(ド)、E(ミ)、G(ソ)
をそのままピアノなどで弾けばドミソですが・・・
G(ソ)、C(ド)、E(ミ)
と弾いても、
E(ミ)、G(ソ)、C(ド)
と弾いても。
Cのトライアドです。
これを転回形と言います。
音の並び方が変わっただけですが、響き的にも受ける印象が違いますね。

特にピアノなどでめくるめくコード進行を演奏する場合、転回形を織り交ぜないと音の流れがギクシャクしてしまいます。
次のコードにスムーズにつながるようになるべく少ない動きで弾くのが基本です。
そうなると自然に転回形を使う事も多くなってきます。
と言うか、素直にルートから順番に弾く方が少ないですね・・・。

ベース(最低音を担当する楽器)がコードのルートを弾いていれば、ピアノなどのコード楽器が転回形で弾いていてもそのコードは変わりません。
ただベースもルートだけを弾いているわけではないので、コードが変わる部分や、1拍目など重要なポイントでルートを弾いていればコードを認識できます。


■ヴォイシング
声部配置です。
例えばCのドライアドであるC(ド)、E(ミ)、G(ソ)
これをどのように配置させるかです。
コードの構成音であれば、どの順番でどのように配置しても自由です。
ギターなどでは構造的にピアノなどの鍵盤楽器とは違い、密集したヴォイシングが苦手な為、同じ音が重複していたり、かなり広い間隔でヴォイシングされます。その結果、広がりのある響きになったりします。
6本の弦を全部使うと低い方からC(ド)、G(ソ)、C(ド)、E(ミ)、G(ソ)、C(ド)
とかになります。
鍵盤楽器でもこのように広範囲にわたってコードを弾いたりもします。
ヴォイシング次第で同じコードでも受ける印象が変わってきます。
時には引き算をしたほうがスッキリする事もあります。
耳を頼りにその曲の状況に合ったヴォイシングを試していきましょう。

豆知識:弾かなくても良い音
コード楽器で4和音やテンションコードを弾く時に何か音を省略したい場合、ベースがルートを弾いていればルートを省略できます。他にもP5(完全5度)は省略できます。無くても何とかなる音です。
コード楽器で重要な音はコードの性格を決める3度、4和音なら7度も重要です。
テンションコード(5和音、6和音)が出てくると全ての音を弾くと逆にうるさくなる場合があります。
そういう時はルートやP5(完全5度)を省略しましょう。


■分数コード
これも楽曲中でよく使われます。

数学の分数とは全く関係ありません^^;
形が分数っぽいのでそう呼ばれているだけです。
スラッシュ・コードと呼ぶ場合もあります。

これは、ベース(最低音を担当する楽器)がコードのルート以外の音を弾いている場合に付けられます。

コード/ベース音

例えばCのドライアドのC(ド)、E(ミ)、G(ソ)
で、ベースがG(ソ)を弾いていたら、

C/G

という表記になります。

コードonベース音(C onG)という表記の仕方もありますが同じことです。

ベースラインを滑らかに進行させたい時などに効果的です。
ベースがどの音を弾くかで全体の響きが変わってくるので、慎重にいきましょう。
基本はコード構成音の中の音が使われます。

注意してほしいのは、コード楽器がCのドライアドのC(ド)、E(ミ)、G(ソ)
を弾いている時にベースがA(ラ)を弾くと、
C/A
ともとれますが、
音構成(A(ラ)、(ド)、E(ミ)、G(ソ))と響きがAm7なのでAm7と言った方がいいのかも。
しかし「俺がベースでA弾くから、あなたたちはCのトライアド弾いてね♡」という意味ではC/Aという表記でもいいでしょう。


ではまた!!

| | コメント (5)

2010/08/22

コードを覚えよう 第5回『その他のコード』

前回まででダイアトニックスケール上での基本的なコードを紹介しました。
前回までに紹介したコードだけを並べていってもそれなりに曲は作れます。
しかし、楽曲を彩る上でまだまだよく使われるコードが残っています。


■3度ずつの積み重ねでない変則的なコード

⑧シックス・コード
(C6)

音構成:ルート、M3(長3度)、P5(完全5度)、M6(長6度)
まめ知識:C6(ド、ミ、ソ、ラ)はAm7(ラ、ド、ミ、ソ)と構成音が同じである事からAm7の転回形と捉える事もできます。このようにルート(ベース)の音が何であるかでコードネームも変わってくるわけです。

(Cm6)

音構成:ルート、m3(短3度)、P5(完全5度)、M6(長6度)
こちらはAm7(♭5)の転回形と捉える事もできます。
Cm6(ド、♭ミ、ソ、ラ)
Am7(♭5)(ラ、ド、♭ミ、ソ)

コードネームはトライアド(メジャートライアドの場合はCなど、マイナートライアドの場合はCmなど)の右に『6』が付きます。(C6、Cm6のように)
覚え方:通常、和音は3度ずつ積み重ねるものですが、これはトライアドにM6(長6度)を足した形のコードです。


⑨サスフォー・コード
(G7sus4)

音構成:ルート、P4(完全4度)、P5(完全5度)、m7(短7度)
響き:P4(完全4度)の浮遊感が特徴的なコードです。
覚え方:M3(長3度)の代わりにP4(完全4度)が使われます。ゆえにP4(完全4度)がM3(長3度)に戻りたがっています^^;
7sus4 → 7という進行は定番中の定番です。
あと、7は省略して3和音にしても構いません。


⑩アド・ナインス・コード
(C add9)

音構成:ルート、M2(長2度)、M3(長3度)、P5(完全5度)
響き:M3とM2を全音でぶつけてちょっと刺激的なコードです。綺麗な感じの響きです。

(Cm add9)

音構成:ルート、M2(長2度)、m3(短3度)、P5(完全5度)
響き:m3とM2を半音でぶつけてかなり刺激的なコードです。しかし奥深い感じの響きです。原ジマの歌い出し部分などで使いました。

覚え方:メジャートライアド、もしくはマイナートライアドにM2(長2度)を足すだけです。
まめ知識:和音を3度ずつドから1、3、5、7、9と積み重ねるとド、ミ、ソ、シ、レとなります。しかし、これは『9』のついたテンションコード『CM79』になります。『add9』となるのはドライアド(3和音)に9=M2を足しただけで構成音に『7』が含まれていないからです。


■P5(完全5度)が変化したコード

⑪ディミニッシュ・セブンス・コード(もしくはディミニッシュ・コード)
(Cdim7)

音構成:ルート、m3(短3度)、-5(減5度)、-7=M6(減7度=長6度)
響き:ルートと-5がトライトーンの関係で、さらにm3と-7もトライトーンの関係で不安定すぎて救いようの無いコードです。
覚え方:ルートの音名の右に『dim7』と表記されます。ただこの『7』は例外的で通常の『m7(短7度)』ではなくm7をさらに半音下げた-7(減7度)になります。これはM6(長6度)と異名同音です。4つの音すべてがm3(短3度)の間隔で積み重なっています。『7』を表記せずに4和音でも単に『dim』と表記する事もあります。
ややこしいですが、これがdim7(ディミニッシュ・セブンス・コード)であります。
注意:ちなみにディミニッシュのトライアド(ルート、m3、-5)にm7(短7度)を加えたコードは『◯m7(♭5)』になります。間違えないように!!


⑫オーギュメント・コード
(C(#5)またはCaug)

音構成:ルート、M3(長3度)、+5(増5度)
響き:単体で聴くと不思議な響きです。
覚え方:メジャートライアドのP5(完全5度)が+5(増5度)に変化したコードです。このコードは経過和音的に使われる事が多いようです。
補足:4和音にしようとすればをC7(#5)やCM7(#5)などの形にもできます。


■組み合わせのバリエーション
(CmM7)

音構成:ルート、m3(短3度)、P5(完全5度)、M7(長7度)
響き:少々エグめな響きです。
覚え方:マイナートライアドであるCmにM7(長7度)を足したコードです。『Cm』+『M7』=『CmM7』となります。このコードも経過和音的に使われる事が多いようです。


■まとめ
よく使われると思われるコードは一通り紹介しました。
他にも組み合わせ次第でいろいろなコードが出来ます。
まとめとして一般的なコード表記の仕方を紹介しておきます。

ルート(根音)
 音名(アルファベット)

3度(ルート音名の右下に表記します)
 M3(長3度):省略
 m3(短3度):m

5度(ルート音名の右上に表記します)
 -5(減5度):(♭5)
 P5(完全5度):省略
 +5(増5度):(#5)または aug

7度(ルート音名の右下に表記します マイナーコードの場合はmの右に表記します)
 m7(短7度):7
 M7(長7度):M7


次回はテンション・コード(5和音、6和音)について(予定)
その前に4和音の構成が基礎となるのでしっかり理解しておきましょう。

質問や疑問点はコメントにて受付けます。

| | コメント (5)

2010/08/09

コードを覚えよう 第4回『4和音』

コードとその機能を覚えるには4和音で覚えたほうがいいです。
4和音を覚える事によりコードの機能がより明確になります。

とは言え、4和音が3和音より優れているというわけではありません。
曲調やメロディとの兼ね合いによって3和音の力強さやストレートさのほうがしっくりくる時も多々あります。上手く使い分けるといいです。

では4和音を組み立てていきましょう。
前回の延長線です。ルートからそのスケール上で3度ずつ音を重ねた3和音に4番目の音を加えるだけです。

ド、ミ、ソ → ド、ミ、ソ、
レ、ファ、ラ → レ、ファ、ラ、

前回と同じくCメジャースケールでドから順番に組み立てていきます。
【】内の度数表記も合わせて覚えましょう。他のキーに転調してもわかりやすくするためです。

■CM7(ド、ミ、ソ、シ)【I M7】

■Dm7(レ、ファ、ラ、ド)【II m7】

■Em7(ミ、ソ、シ、レ)【III m7】

■FM7(ファ、ラ、ド、ミ)【IV M7】

■G7(ソ、シ、レ、ファ)【V 7】

■Am7(ラ、ド、ミ、ソ)【VI m】

■Bm7(♭5)(シ、レ、ファ、ラ)【VII m7(♭5)】

4和音に拡張した事により今度は4種類のコードができました。

④メジャーセブンス
(CM7、FM7)
音構成:ルート、M3(長3度)、P5(完全5度)、M7(長7度)
響き:M3の明るさとP5の一体感にM7の鋭さが加わりお洒落もしくはキラキラした感じの響きです。
コードネームはルートの音名の右に大文字のM7が付きます。
覚え方:前回の①メジャー・トライアドに『M7』を付け加えた形です。よってCM7。FM7。

⑤マイナーセブンス
(Dm7、Em7、Am7)
音構成:ルート、m3(短3度)、P5(完全5度)、m7(短7度)
響き:m3の暗さとP5の一体感にm7の適度な緊張感が加わり重さがなくなり暗くなりすぎずお洒落感が増したような響きです。
コードネームはマイナー・トライアド(例:Dmなど)の右に7が付きます(Dm7など)。
覚え方:前回②のマイナー・トライアドに『m7』を付け加えた形です。ただそうなると『Dmm7』のような形になってしまうのでm7(短7度)の関しては『7』と表記されます。よってDm7、Em7、Am7。
m7(短7度)=7(セブンス)と覚えてください!!

⑥セブンス(ドミナントセブンス)
(G7)
音構成:ルート、M3(長3度)、P5(完全5度)、m7(短7度)
響き:M3の明るさとP5の一体感にm7の適度な緊張感をもった響きです。若干不安定(落ち着かない)に聴こえるのはM3とm7との音程間隔がトライトーンの関係であるからです。
コードネームはルートの音名の右に7が付きます。
覚え方:メジャートライアドに『m7』が加わった形です。⑤で語ったようにm7(短7度)=7(セブンス)と表記するのでG(メジャートライアド)+7(セブンス)で『G7』となります。

⑦マイナーセブンス・フラットファイブ(ハーフディミニッシュ)
(Bm7(♭5))
音構成:ルート、m3(短3度)、トライトーン(減5度=増4度)、m7(短7度)
響き:m3の暗さとトライトーンの不安定さと、m7の適度な緊張感をもった響きです。メジャースケール上でこのコードが使われる事はあまりないですが、マイナースケールもしくはマイナースケールに転調する際に使われる事が多いようです。
覚え方:Bm(♭5)にm7=7が加わったコードなので『Bm7(♭5)』と表記されます。


■今回のまとめ
コードネームに小文字のmが付くのはm3(短3度)を含んでいる。M3(長3度)は何も付かない。
コードネームに大文字のM7が付くのはM7(長7度)を含んでいる。m7(短7度)は7と表記する。

重要なのでしっかり覚えてください!!


では次回はその他のコードを紹介します。今は各コードの音構成と響きをしっかり覚えてください。コードの機能、あとテンションコードなどはその後に。
至らない部分もあると思いますので疑問点などあればコメントにて受け付けます。^^;

| | コメント (2)

2010/08/04

コードを覚えよう 第3回『3和音』

それではコードを組み立てましょう。

・・・え?

根拠もなくコードを並べても意味がありません。
まずスケールを把握すべきです。

まず一番基本的なダイアトニックスケールで考えていきましょう。

ピアノの白鍵のみで弾けるCメジャースケール(ハ長調)で話を進めていきます。

◯●◯●◯◯●◯●◯●◯◯

■メジャースケール(長音階)の音程
(ド)
(レ)M2(長2度)
(ミ)M3(長3度)
(ファ)P4(完全4度)
(ソ)P5(完全5度)
(ラ)M6(長6度)
(シ)M7(長7度)

音名はCメジャースケールでは左から順番に"C D E F G A B"となります。
メジャースケールの音の間隔は"全全半全全全半"です。
転調したら音名(アルファベット表記)は変わりますがドレミファソラシの音の間隔は変わりません。ドレミファソラシが平行移動するだけです。

コードは基本、スケールに沿って3度ずつの音を積み重ねたものです。
ドミソ、レファラ、ミソシなど。

それではドから順番に3和音(トライアド)でコードを組み立てていきましょう。
【】内の度数表記も覚えておきましょう。コード進行がわかりやすくなるのと、どのキーに転調しても応用がききます。

■C(ド、ミ、ソ)【I】

■Dm(レ、ファ、ラ)【II m】

■Em(ミ、ソ、シ)【III m】

■F(ファ、ラ、ド)【IV】

■G(ソ、シ、レ)【V】

■Am(ラ、ド、ミ)【VI m】

■Bm(♭5)=Bdim(シ、レ、ファ)【VII dim】


このように7個のコードが導き出されます。
このCメジャースケールではこれらのコードが使えるというわけです。
コードの種類としては3種類です。

コードの音構成はルートからの音の間隔で覚えましょう。

①メジャー・トライアド
(C、F、G)
音構成:ルート、M3(長3度)、P5(完全5度)
響き:M3の明るさとP5の一体感。最も基本的なコード。
コードネームはルートの音名のみで表記されます。

②マイナー・トライアド
(Dm、Em、Am)
音構成:ルート、m3(短3度)、P5(完全5度)
響き:m3の暗さ、哀しさとP5の一体感。こちらも基本的なコード。
コードネームはルートの音名の右に小文字のmが付きます。

③ディミニッシュ・トライアド
(Bm(♭5)=Bdim)
音構成:ルート、m3(短3度)、トライトーン(減5度=増4度)
響き:m3の暗さ、哀しさとトライトーンによる不安定感で不気味な感じのコードです。
3和音では説明がしにくいので4和音編であらためて説明します。まだ覚えなくていいです^^;


■今回のまとめ
M3(長3度)があればメジャー系コードとなり、m3(短3度)があればマイナー系コードになります。
基本的にP5(完全5度)はメジャーコード、マイナーコードどちらも共通して使われます。
逆にP5(完全5度)がないコードは特殊なコードとなります。(ディミニッシュコード、後で紹介するオーギュメントコードなど)


次回はコードの拡張という事で4和音について触れていきます。

説明って難しいですね。わからない事や疑問点はコメントにて随時受け付けます。^^

| | コメント (2)

2010/07/26

コードを覚えよう 第2回『音程と響き』

コードの話に入る前に響きを感覚で理解する必要があります。
闇雲に音の並びだけを覚えても意味がありません。

2つ以上の音を同時に鳴らすとハーモニーが生まれます。

ルート(ベース音)であるドと各音を同時に鳴らします。
この異なる音程間の響きを耳で覚えましょう。

ではKey=C(ハ長調)でド(C音)に対してオクターブまで順番に半音ずつ音を確かめながら見て(聴いて)いきましょう。
私なりの勝手なイメージも付け加えておきます(汗)

■m2:minor 2nd(短2度)
ルートに対してその半音上の関係。音がぶつかっています。しかし、わざと音をぶつけたい場合に効果的です。
イメージ:相容れない関係←
構成音:C+Db

■M2:Major 2nd(長2度)
ルートに対して全音関係。先程のm2ほどでもないですがこれも音がぶつかっています。
イメージ:ほどよい緊張感←
構成音:C+D

■m3:minor 3nd(短3度)
コードの性格を決定付ける重要な音程。
イメージ:寂しげ、暗い、哀しみ
構成音:C+Eb

■M3:Major 3nd(長3度)
コードの性格を決定付ける重要な音程。
イメージ:楽しげ、明るい、陽気
構成音:C+E

■P4:Perfect 4th(完全4度)
完全四度と言っている通り完全な音程です。何が完全かはわかりません・・・。
イメージ:浮遊感、無重力、宇宙
構成音:C+F

■+4:Tritone(増4度=3全音)
長4度ではありません。完全なもの(完全四度)が増えてしまったため増四度です←
トライトーンともいいます。非常に不安定かつ重要な音程でこの不安定さをうまく活用する事によりコード進行にドラマが生まれます。
イメージ:不安定、落ち着かない、はやく帰りたい←
構成音:C+F#

■P5:Perfect 5th(完全5度)
パワーコードともいいます。一体感があり地に足ついた響きです。やはり完全な音程です←
イメージ:力強さ、一体感、骨太、重力
構成音:C+G

■m6:minor 6th(短6度)
3度ほど重要でもないが明るい暗いに影響してくる音程。
イメージ:哀愁、後ろめたさ
構成音:C+Ab

■M6:Major 6th(長6度)
3度ほど重要でもないが明るい暗いに影響してくる音程。
イメージ:平和、素朴
構成音:C+A

■m7:minor 7th(短7度)
適度な緊張感を持つ音程。単にセブンスコードと呼ばれるコードにはこの音程が必ず使われます。
イメージ:洗練、ブルー、クール、土臭い←
構成音:C+Bb

■M7:Major 7th(長7度)
ルートをドだとするとシの音になります。シをオクターブ下げると半音関係になる事からぶつかった感じの響きです。
イメージ:鋭い、金属
構成音:C+B

■P8:Octave(完全8度またはオクターブ)
つまりドからもう1個上のドです。オクターブユニゾンともいいます。高さが違うだけで同じ音なので響きというより一体感を強めたり、強調するような感じです。
イメージ:強調、完全な一体感
構成音:C+オクターブ上のC


あ、イメージをいろいろ書いたけど人それぞれの感じかたでいいと思います・・・。
こういう感じというのを自分の中に植え付けておくとコードを覚える際の手助けになります。

あと、音程の名称は今後も使うので覚えておいてくださいね。

では、次回から本編ということで!

| | コメント (3)

2010/07/19

コードを覚えよう 第1回『はじめに』

世界には様々な音楽があり、歴史と共に発展、整備、融合、または伝承し今日に至っています。
音楽理論というのは元からあるものではなく、過去の音楽を分析したこういう使われ方が多いという結果であります。ですので絶対的なものではなく歴史と共に変化もします。
それぞれの音楽にそれぞれの理論があります。
これから扱うのは主に、ジャズ理論に基づいたロック、ポップスなどの大衆音楽(J-POPなど)に対応する理論について語っていこうと思います。

このジャンルではコードの理論をマスターする事が重要です。
コードとは和音のことです。同時に鳴っている音を縦にバッサリ切った状態というとわかりやすいのかな?

C、C7、C7sus4、Cm、CM7、Cm7(b5)、C6、Cdim、Caug・・・などなど。
たくさんの種類があります。
ルート音(最低音)から積み重ねた音の間隔によってこのコード表記が変わってくるわけですが、その音の並び方だけを覚えたのではコードをマスターしたとは言えません。
それぞれのコードの役割や性格を理解する事が重要です。
したがってスケール(音階)と一緒に考える事が必要です。コードとスケールは密接に絡んでいます。
そこはおいおい説明していきます。


一つだけ言える事は、理論を理解したからと言って良い音楽が作れるというわけではありません。
センス、発想力など内に秘める能力が一番大事でそれを補うための理論です。

センス>>>>>>>>理論
です。

好きな音楽をたくさん聴いてセンスも磨きましょう。
と自分に言い聞かせる・・・。


次回は準備編と言う事で『音程』について語ります。

| | コメント (2)